top of page

園長お便り

​こちらは、園だよりで掲載されている巻頭言です。

2021年10月号

       ネイティブ・アメリカンの子育て

 

 「ネイティブ・アメリカンの子育ての教え」を読み返してみました。ネイティブ・アメリカンは、大自然に根ざした独自の文化を持つ民族。その子育ても独自の精神性や文化に強く結びついています。しかし、この子育ての教えは、彼らだけの特別なものではなく、誰にでも納得できる内容です。

 

《ネイティブ・アメリカンの子育ての教え》
1、 批判ばかり受けて育った子は、非難ばかりします。
2、 敵意に満ちた中で育った子は、誰とでも戦います。
3、 ひやかしを受けて育った子は、はにかみ屋になります。
4、 ねたみを受けて育った子は、何時も悪い事をしているような気持ちになります。
5、 心が寛大な人の中で育った子は、がまん強くなります。
6、 励ましを受けて育った子は、自信をもちます。
7、 ほめられる中で育った子は、いつも感謝することを知ります。
8、 公明正大な中で育った子は、正義心を持ちます。
9、 思いやりのある中で育った子は、信仰心を持ちます。
10、人に認めてもらえる中で育った子は、自分を大事にします。
11、仲間の愛の中で育った子は、世界に愛を見つけます。

 

 これを読むと、子どもの傍にいる私たちが、どうしたらよいか、どうあったらよいかが見えてきます。

 

 相手を批判せず、敵意も持たない。相手をひやかさず、ねたまない。いつも寛大な心を持ち、相手を励ましたり、ほめたりする。何に対しても公明正大で、思いやりを

持つ。相手を認め、仲間との愛を育む。

 

 「相手」と書きましたが、これは、子どもだけでなく、一緒に暮らす家族、学校や職場などで出会うすべての人に当てはまります。そして「相手」を「自分」と置き換えてみると、違った気づきもあるかと思います。

 

 乳幼児期の子どもたちは、その子どもに関わる人たちが考えていること、感じていること、行っていることを、そのまま受け入れます。私たちがどうあるかは、子どもがどう育っていくかに直結しているのです。子どもにこう育ってほしいと思うのなら、そのような私たちになるのが一番。私たちは真似をして学んでいく子どもたちのお手本です。大人が自分自身のことを客観的に見る視点を持つことが、子どもがどのように育っていくかにつながっていくのです。

 

最後にもう1つ有名なネイティブ・アメリカンの教育についての言葉を紹介します。これも奥深い言葉です。

 

  乳児はしっかり肌を離すな

  幼児は肌を離せ、手を離すな

  少年は手を離せ、目を離すな

  青年は目を離せ、心を離すな

​過去のお便り

bottom of page